皆さん、こんにちは!管理人です。
先日は日本空手協会の神奈川県大会が行われました。この大会は7月及び8月に開催される協会全国大会の予選会を兼ねており、選手の方々にとっては、この日の為に1年間稽古してきたと言っても過言ではないイベントであります。
都筑支部からも大人・子供合わせて総勢29名の選手が出場しました。
毎年笑顔あり、涙ありの沢山のドラマが生まれる県大会。平成最後となる今年の大会、令和初の全国大会の出場を賭けた闘いを制し、見事三重へのチケットを手にするのはいったい誰なのか!?(大人の全国大会は東京ですが・・・)
それでは早速参りましょう!!
開催場所は伊勢原市体育館です。県大会だけではなく昇段や各種資格審査、強化練習など県本部の様々なイベントでもお馴染みの会場ですね。
中の様子はこんな感じ。
尚志館のご父兄も応援席から見守ります。
開会式まで、美奈子監督の下、最後の調整を行います。オジサンも準備運動の大事さは頭じゃ分かっているんだけど、大抵ここで疲れ果ててしまいます。(笑)
その後開会式まで各自最終調整を行いますが、意外と子供たちはリラックスのご様子。
対する青年たちは・・・緊張の面持ち。
そんな中まずは開会式から。
今回は都筑支部指導員は総出で審判を務めます。
普段試合の日は道場でお留守番をされる小林先生の審判員姿はレアものです。
県本部の役員の方々からのご挨拶や
選手宣誓など粛々とセレモニーが進められていきます。
今年の大会には、総本部より井村師範も観覧にお見えになられていました。
式が終わった後は、早速午前の形の部からスタートです。
最初は団体形から。都筑支部からは男女合わせて5チームが出場。
団体の後はそのまま個人戦が行われます。
あちこちで試合が行われるのでカメラマンも会場狭しと走り回ります。
(アリーナ席は広報係以外の撮影厳禁なので、2階席外周をダッシュします)
出来るだけピンボケしていない写真から、各選手1枚はキマっている写真を掲載できるようにチョイスしましたが、もしも写真が無い人、使うならこのシーンじゃねーよ!という人がいたらゴメンナサイ。
みんな頑張っていたようですが、結果はそう甘くはいかないようですね。
ファインダー越しに見ていると対戦相手が見えないのですが、やはり早々に負けてしまった試合を観ていると、私見ではありますが、総じて"腰が高い","声が小さい","下半身が不安定","極めが弱い"と言った共通の反省点があったように思えます。
管理人は指導者ではありませんので、ちょっと空手をかじったオッサンの独り言と思って頂いて結構ですが、どれも形の稽古以前に普段の基本稽古の内容だと思いますし、基本は全てに通じると思います。
なので、来年へ向けて再スタートを切る人も、夏の全国へ向けて一層精進する人も、今一度基本に立ち返り、これを疎かにすることなく、日々の稽古では、先生方の指導をよく聞いて、他人への指摘も他山の石とされると、これからもっと伸びる気がしました。
お昼ご飯を食べた後は、組手の試合に移ります。
こちらも至る所で試合が行われるうえ、形と違って試合時間もまちまちの為、写真の無い方が一般部を中心にございますが、そこはご容赦ください。
(個人戦と団体戦が区別つかないので、混ざっている可能性が高いです)
今回の組手、幾つかのドラマがありました。
まずは高学年男子の団体戦、相州二宮支部との3位決定戦。
中堅戦で友貴君が残り30秒技あり1つ劣勢の中、それまで積極的だった対戦相手が急に守勢に入って逃げ切りを図ろうとするのを、ひたすら追い込み残り僅かのところで引き分けに持ち込んだ瞬間は、勝負を諦めない姿勢にオジサン少し感動しました。
心優しい少年たちの多い尚志館なので、組手試合で、場外に「(相手が)出ちゃった」ではなく「気魄で押し出した」というシーンは管理人の記憶にあまりありません。
その勢いを受け、大将の奏太くんが(あの)タンポス君から技あり2つを取って勝利した瞬間には、2階席で見ていたお母さん方が歓喜の声をあげながら涙腺を緩ませておりました。
個人戦でも、友貴君は同じく県下では常に上位の川元君を下すなど、みんな昨年の冬から組手稽古を強化してきた結果が出ているのではないかと思えました。
女子も団体では、準決勝で負けてしまったショックも冷めない中、3位決定戦ではなんと川崎支部を3-0で下すという大金星!
管理人は別の場所で撮影をしていて見逃してしまいましたが、こちらも見ていたお母さま方は涙腺緩みっぱなしで感動しておりました。
2度目の県大会とは言え、昨年12月に昇段したばかりのチームとは思えないほど、技術的にも、精神的にも成長したんだろうな、と思います。
いつになく真剣な眼差しで闘う子供たち、お母さん方が選ぶ今大会のベストバウトは様々だと思いますが、ここで管理人が選ぶ先ほどの感動シーンにも負けないベストバウトをご紹介しましょう。その闘いはこちら。
多分、相手の名前から団体戦の3位決定戦の模様だと思われますが、小春ちゃんのこの相手、高校生ではありません。小学6年生です。
こんな対格差があったら、もはや上段は届きませんし、リーチの差で中段に入るのだって楽じゃない筈です。この子が中段のつもりで蹴ってもきっと顔面に届くでしょう。
ですが、見て下さい。小春ちゃんの目には諦めはありません。例え届かなくても地の果てまでも追いかけてやるという気迫さえ伝わってきます。
茶帯とはいえ、相手が小さな小春ちゃんに気押えれるのも分かる気がします。
そして見よ、最後はこの見事な中段逆突き。
管理人も背が低い方ですが、頭一つ分違ったら、それだけでかなりやり辛いです。特に小学生の時期は男女や個人で身長差がつきやすいですが、この小春ちゃんの闘いは、尚志館のみんなにとって勇気を出すきっとお手本となる事でしょう。
こうして今年も数々の名勝負を生んだ大会も無事終わり、最後は閉会式で締めくくります。
結果は様々でしたが、試合が終わり、みんなやり切ったいい笑顔です!
レポートは以上です。
団体・個人問わず好成績を収められた方々、全国大会出場権の正式発表は別にあると思われますが、まずは入賞 " おめでとうございます!!”
全国出場を果たした子は、道場だけではなく県の代表として、夏までにさらに技術の向上を図り、胸を張って三重に乗り込んで下さい。
それでは最後に、出場者全員の成績を発表してお別れしましょう。
もしも間違いがあればご指摘ください。直ぐに修正いたします。
(★は全国大会出場権獲得見込です!)
□個人戦
氏名 形 組手
=======================================
◆小3女子:澤田 絢香 6位 3位★
◆小4男子:田中 一輝 2回戦敗退 2回戦敗退
高橋 海凪 初戦敗退 初戦敗退
嘉数 陸人 初戦敗退 ー
◆小5男子:田嶌 友貴 ベスト16 6位★
白石 颯太 2回戦敗退 2回戦敗退
鈴木 凛空 2回戦敗退 ー
高橋 将太 2回戦敗退 2回戦敗退
川島 圭翔 ベスト16 ベスト16
小坂 奏太 2回戦敗退 2回戦敗退
奥西 泰世 2回戦敗退 2回戦敗退
澤田 悠希 2回戦敗退 2回戦敗退
◆小5女子:福田 奏 8位 2回戦敗退
安生 小春 2回戦敗退 2回戦敗退
◆小6男子:海藤 充輝 初戦敗退 初戦敗退
浅川 琉生 初戦敗退 2回戦敗退
◆小6女子:北野 朱哩 2回戦敗退 初戦敗退
◆中1男子:藤田 真輝 ベスト16 2回戦敗退
川島 遥太 2回戦敗退 ー
奥西 祐世 7位 2回戦敗退
赤嶺 一瑳 初戦敗退 ー
◆中2男子:角田 光翼 5位★ ー
藤田 拓真 ベスト16 7位
◆高校男子:北山 桐士 6位★ ー
木村 駿太 2回戦敗退 初戦敗退
◆一般男子:北山 楓也 8位 ー
山崎 元太 ー 2回戦敗退
◆一般女子:馬場 菜月 4位★ 2回戦敗退
□団体戦
メンバー 形 組手
=======================================
◆小学校高学年男子
田嶌・小坂・奥西チーム 4位 3位★
高橋・海藤・浅川チーム 8位 8位
◆小学校高学年女子
福田・安生・北野チーム 5位 3位★
◆中学生男子
川島・白石・奥西チーム 7位 ー
藤田真・角田・藤田拓チーム 3位★ ー
来週は、なんとビックリこんな時期にお花見イベントの模様をお届けしたいと思います。
何でこんな時期に・・・?と思うかもしれませんが、それは県大会の日程が二転三転した結果、そこを避けて企画したらサクラの無い花見となってしまったわけです。
という事で心の眼で花を楽しむイベントな訳ですが、そんなのタダの飲み会じゃないか!と思ったアナタ、大正解です。
大人には何か集まって騒ぐ理由が欲しいのです。
ここ2年、悪天候で花見が流れてしまっていたので、3年振りの開催となります。
県大会の祝勝会も兼ねて盛大に行ってみましょう!!
それではまた来週!
押忍
【番外編】
協会の組手と言えば、素面による一本勝負。子供たちは拳サポーターをしているとはいえ、互いに動きながら攻防をする訳なので、多少の接触は起こります。
それが制御できていないと判断されれば『反則』となる訳ですが、今大会の痛そうなシーンをいくつかご紹介。(反則が取られたかどうかは記憶がございません!)
まずは1枚目はこちらのシーン。掠り気味に入っていますが、目のあたりだと仮に痛くなかったとしても暫く涙が暫く止まらなくなったり・・・
2枚目はこちら。これもいい感じにアゴに入っております。
どちらも、一方的に攻められてというよりも、攻めたところを返されるようなシーンだと思われますが、相手側がもっと間合いをどうこうというのもあるものの、攻めるこちら側も相手の間合いに入った後にどう振舞うべきなのか・・・というのはこれからの課題の一つなのかも知れませんね。
大人の試合のように失神KOや歯が吹っ飛ぶようなシーンは見掛けないものの、鼻血程度は日常茶飯事の協会空手、こういう恐怖を乗り越えて組手試合に臨む子供たちに対し、大人は応援してあげる事しかできませんが、組手が終わって怖い思いをした我が子たちには、是非とも労いの言葉をかけてあげて下さい。
管理人も組手をするときには、毎度怪我をする恐怖に耐えながらコートに立っております。
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