極めとは、目標に対し瞬間的に最大限のパワーをぶつけることである。
当然、相手の顔面に当ててしまうと大怪我をさせてしまうため、寸前に目標を定めることになる。
これが寸止めである。
パワーは、重量に速度を乗じることで計算される。
竹製の弓矢が刺さるのは、速度があるからだ。
つまり、体の小さい人でも突きのスピードを速めることで、威力を増すことができるのだ。
がむしゃらに突きや蹴りを出すのではなく、威力のある技を寸前で極めることは非常に難しい。
正しいコースで技を出す稽古だけでなく、相当な集中力が必要だ。
ここに、心技体を一体に鍛えるという概念が生じる。
一本一本の技に集中し、正確かつ丁寧に、そして力強く速く。
一流のスポーツ選手だけでなく、ビジネスマンにおいても心技体のバランスが求められる。
技の極めの継続鍛錬が、人生の役立ちに繋がるのだと思う。
押忍
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