皆さんこんにちは。管理人です。
管理人の仕事の都合で更新が遅れてしまいましたが、今回は先週末に行った稽古のお話をしようと思います。
さて、いきなりですが皆さんは他流派を含め、他所の道場に出稽古に行かれたことはありますか?
管理人も経験があるのですが、見ず知らずの環境に飛び込んで稽古をするというのは勇気がいりますよね。ですが今回はその逆で、先生をお招きしての特別稽古です。
他の道場の先生をお招きして稽古をするというのは、昇級審査前の合同稽古等ではありますが、それ以外では尚志館は意外と少ないかもしれません。
今回お招きしたのは、師範のご友人であり心の師匠でもあるO先生。
拳も虎趾もカッチカチの文字通りの武人でしたが、心はシャイなようで顔出しNG!とのことでしたので、実名主義の尚志館ブログにしてはイレギュラーなイニシャル表記です。(笑)
さて、肝心の稽古の内容ですが・・・開口一番のご発言は、
「僕の道場では準備運動はしませーん!」
いやいやいや・・・四十過ぎたオッサンには、普段の師範の準備運動じゃ足りなくて、開始前に自分で入念に準備運動をしてるというのに、まさかの準備運動否定発言でスタートです。この先生はウチの一般部を殺す気でしょうか・・・?
ですが、その真意は
「試合はともかく、武道の世界で『準備運動するから待って』とは言えないでしょ?」
と至極ご尤もな内容。確かにそりゃそうです。
じゃあ、準備運動の代わりに・・・と言って始めたのがこちら。
決してツイスターゲームではありませんし、ふざけてる訳でもありません。
先生曰くこういう動きは、単なる準備運動としてだけでなく、二本足で立った稽古とは違った形で鍛えられ、基本稽古にも活かせる上に、腰を痛めやすい大人にも良いそうです。
ですが、既に腰を痛めている上に、驚異の体の固さを誇る管理人にとっては、正しい形でできなければ、ただ体力を消費していく結果になりました・・・。(爆)
終わった時点で既に立つのが億劫な状態です。
因みにこの準備運動代わりの運動で呻き声をあげていたのは、私と隣にいた還暦過ぎの先生だけです。この間の健康診断で血管年齢は年相応だったんだけどなぁ・・・。
そしていよいよ本格的な稽古ですが、いろいろな"気付き"のある稽古でした。
例えば、空手の基本として突き・受けの手首は真っ直ぐに、というのは当たり前ですが、意外とこれが出来ない人は多いものです。すると良く言われるのはお約束の「巻藁を突け」となるのですが、普通の町道場に巻藁常備なんて言うのは稀です。
今日の稽古ではその矯正として、『突きが極まる瞬間に人差し指を伸ばして指差しをする』という方法を採りました。人間の癖なのか構造なのか、指差しをした際には必ず手首は真っ直ぐになるんだそうです。どうしても直せない人は是非お試し下さい。
他にも前蹴りで骨盤を上手く使って蹴れない人の為に、普通なら絶対に言わないような『姿勢なんてどうでもいいから、とにかく高く蹴ってみろ』と言って、へっぴり腰にならないような蹴りを練習したり、逆突きで腰を腕に対して先・同時・後に切るといった動きから、自由組手で相手に初動を悟られない動き方等を学びました。
基本以外では、形稽古で平安初段を敢えて21挙動目から逆で行ったり、号令を1挙動毎ではなく、数挙動分纏めてランダムに掛け、そこまで一気に進めるといった形で、普段1挙動毎に極めることがクセ付いた身体に、敢えて不慣れな動きをさせる稽古等を行いました。
その際にO先生が引き合いに出されていたのが、協会の全国大会第1回の優勝者でもある金澤先生で、ご自身の稽古に極めの無い太極拳を取り入れる事で、極めを作る時と作らない時の差を身体に覚えさせる事で、本当の意味での極めを稽古しているというお話でした。
確かに最近総本部の中先生も空手の別流派だけでなく、中国拳法や少林寺拳法などにも交流を持って色々学ばれている事を考えると、空手を深める為には空手ばっかりやっていればいい訳では無いのかも知れませんね。
まぁ、私のような若輩者は空手の基本をもっとやっとけという話だとは思いますが・・・。
本当なら動画で全てお見せしたいくらいの稽古でしたが、門外不出の秘伝の稽古かも知れませんので、今回は私の言葉でお伝えしました。
自宅で思い出しながらなので、ちゃんと皆さんに伝わったかなぁ・・・?
理屈では分かっていても出来ない事を見直す良い機会になる稽古だったので、もしもこの拙い文章でも何か皆さんにも伝わったならば幸いです。是非ご自身の稽古にも加えてみて下さいね。なるほどと思う部分だけではなく、経験が深くなればなるほど出来ないトレーニングもありますよ。
今度の日曜日は、春の県大会に出場できない色帯の選手達が活躍する秋の県親善大会が開催されます。親善大会独特の種目もありますので、写真の整理が間に合えば是非その模様をお伝えしたいと思います。是非お楽しみに!!
それでは!
押忍
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