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執筆者の写真尚志館管理人

令和二年 新年のご挨拶

みなさま、新年明けましておめでとうございます。

正月はいかがお過ごしですか?

皆さん様々な過ごし方をされているかと思います。


実はこのブログ、2018年7月3日に第1回目の記事を掲載し、気が付けば今回が100回目の記事となりました。

新年1回目の記事が、100回目の記事とは縁起がいいですね。

そんな記念すべき回に相応しく、今年も師範より皆様へメッセージを預かっておりますので、ここでご紹介したいと思います。


 

皆様、明けましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

令和となり、初の元旦を迎えましたね。 本当に素晴らしいことです。

さて、年の初めということで日本の伝統である【書初め】も連想されるとこと思います。

書初め(書道)は空手道と同じく、【道】の世界であり、技術を磨くうえで人格が形成されてゆくことが目的ですね。

筆を下す前は姿勢を正し、呼吸を整え、精神を集中し沈思黙考し、ゆったりとした気分になることは、空手道にも通じます。

また筆を下せば最後まで一気に書き終えるといった【決意の心】も空手道に通じます。

書道は、筆を下せば途中で筆を止めたり、書き直しはできませんね。

日常では大体どんなことでも「止まることもやり直すこと」もできます。と、言いますか「止まること・やり直すこと」は時には大切だったりしもしますね。

だからこそ【道の世界】では、日常とは別の心得・態度で稽古することが重要であると私は想っております。

簡単に申しますと、日常での自己の性格(キャラやクセ)を変えて取り組むことです。 ・・・・余計に分かりづらいですかね(^-^;

道場訓に『人格完成に努ること』とありますように、人格完成には、本来ある自己の性格から一旦離れて精進し、新たな自分に気づくことも大切であります。

そこには、勇気も忍耐も持続も必要です。そして、この【勇気・忍耐・持続】こそが人格完成への無条件の道(愛)だと想います。

無条件とは、成功/失敗、勝ち/負け、優/劣、損/得、比較がそこに無いことですから、誰にでも人格完成に近づいて行けることです。

とはいっても、行動すればもちろん【成功/失敗、勝ち/負け、優/劣、損/得、比較 】と遭遇しますね。

ここで大切なのはその遭遇(出来事)に一喜一憂せずに、理想的な自分に近づくためのひとつの過程(経験)だと捉えて、イキイキと前進することです。

新年を迎えまして、それぞれの抱負や決意があるかとは想います。 その道すがらの遭遇に執着するよりも、無条件にそばにあるものや、そばに居てくれている人に感謝し、それぞれの抱負や決意にズンズン近づきましょう!

ちなみに下の写真は、私が29歳の時に書いたもので、自身を叱咤激励するために部屋に貼っておりました。当時から二回引っ越しておりますが、現在の住まいでも一番 目立つ所に貼ってあります。


書くということは、決意の安定を生み、理想的な自己へ導いてくれる行いであります。人間にとって【誓い】は本当に大切なことです。

皆様の抱負や決意、そして『心の誓い』がキラキラと実り輝きますよう、心よりお祈り申し上げます。押忍 


尚志館 田中克尚

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