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何のために頑張るの?

皆さん、こんにちは!管理人です。

今回は少しだけ真面目なお話です。つまらないかも知れないですが、序盤を読んで興味を持てた方は、最後までお付き合いいただければ・・・と思います。


先日ほぼ日課となりつつあるサウナに入る為、とあるスーパー銭湯を訪れたときの事。

湯舟に浸かって稽古の疲れを癒していたら、近くの若いグループの会話が聞こえてきました。余り盗み聞きするのも良くないですが、まぁ堂々と会話しているので、聞こえてしまうものは仕方ありません。


話を聞いていると、どうやらこの若者たち、今の職場での待遇に不満があるよう。やれインフラ系のホワイト企業に行きたいとか、アカデミックな仕事がいいなどと転職も視野に将来を考えているようでした。

ここまでは、この若者に限らず巷でもよくある話。私も転職経験者ですが、10年以上前は似たようなことを考えたり、居酒屋で愚痴ったりもしたものです。


ですが、そこはイマドキの若者。ここから話がさらに膨らみます。


「起業した方が手っ取り早いと思うんだよね」

「出来立ての小さなところでも1千万~2千万くらいはみんな稼いでるしさ」

「4~5回くらいチャレンジすれば1回くらいは当たるっしょ」


なるほど。こういう考えもあるんだね。

確かに重厚長大な企業ばかりでなく、小回りの利くベンチャー企業も経済の発展のためには大事ですし、新しいビジネスモデルの構築にはスタートアップ企業も欠かせません。

所帯を持ってしまい、ソコソコ安定した生活を手にしてしまった管理人にはできないチャレンジですが、今どきの若い人ならではと思います。


ですが、管理人は少し彼らの言葉が引っ掛かりました。


『彼らは何のために起業をするんだろう?』


自分の夢をかなえる為?社会に貢献をする為?それとも自分の懐を潤すため?

管理人も20代の頃には、まだ昭和の時代を引きずったような縦割りの文化や、意思決定の遅い組織に辟易して、自分のやりたい事をやるなら起業するしかないのかなぁ・・・などと生意気な事を思ったりしましたが、起業するというのは、経営者として社会的な責任も生まれる為、決して簡単な事ではなく、結局踏み出すことは出来ませんでした。


ですが、昨今では社長が月に行くと宣言したファッション通販系の企業のように、ファウンダーが会社を育て、その企業を売却して次の起業の資金に充てるという形も欧米を始めとしたグローバルな環境では一般化しつつあります。


しかしその反面、日本の高度経済成長期を支えてきた企業には、パナソニックの創業者である松下幸之助氏の「企業は社会の公器である」との言葉や、ソニー創業者井深大氏の記した設立趣意書にある「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」のような言葉の通り、企業は大なり小なり法人としての存在意義を社会に求め、企業が発展することで国や社会の発展に寄与してきました。そして従業員は、そんな企業の姿に憧れ、同じ夢を見るために企業の発展に尽くしてきたのではないかと思っています。


さて、先のグループは起業した先に何を見ているのでしょうか。

確かに今はグローバリゼーションされた世界。企業は自国の事だけを見ている訳にはいかないというのは事実です。ですが資本主義というのは、資本家が搾取し、富を成すことがではないのでは・・・?と思ってしまうのです。

己の私腹を肥やす為に従業員に苦労を強い、その結果多額の役員報酬や株主配当を得て、自己の欲求を満たすだけならば、自らが貶したブラック企業と何ら変わりは無いでしょう。


露天風呂に浸かり身体では心地よさを感じながら、頭は秋の夜風に吹かれ考えました。




と、ここまでは長い前置きで、そこで管理人が思ったのは


『では、私たちは何のために空手をしているのか?』


という事。


試合で強くなりたいから?礼儀作法を学ぶため?仲間づくり?

ここまで言っておいて卑怯かも知れませんが、その理由に正解は無いのかも知れません。


ですが、皆さんは自分が信じる正解はお持ちでしょうか?

空手協会の道場訓には、その究極の目的として人格完成を掲げていますが、そこに辿り着くルートとしては、礼儀作法から入るも良し、試合での勝利を目標に弛まぬ努力を重ねる事から始めたとしても良いでしょう。


起業にせよ、空手にせよ、何かの目標を達成しようと思えば、相応の困難が伴うものだと思います。その時に"下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる"的な精神で無為に失敗を繰り返すばかりでは、いつまでも成功は得られないと思うのです。

今、成功している起業家も、何度も失敗をしていますが、自分の信念に基づき絶対に諦めないという精神で立ち上がってきたのだと思います。決して『カフェがダメならタピオカ!』みたいな軽いノリでチャレンジはしていないでしょう。


さて、我々も大会や審査で思うような結果が残せないとき、何度稽古しても思うように自分の身体を操作できないとき、どうやってその困難に立ち向かっていくのでしょうか。


親が稽古に行けって言うから行く?取り敢えず先生がこれやれって言うから稽古する?

今年の試合シーズンも終わってしまいましたが、来年の県大会まで残り4か月強です。


始めて白帯を締めて道場に来た時の気持ちや、始めて黒帯を締めたときの決意、きっとみんな何か空手に目標を持っていたのではないかと思います。

管理人もキッカケはお風呂での若者たちの会話からですが、これからの空手人生を見つめ直して自己研鑽に励みたいと思います。



という事で、今週は普段は軽いノリの管理人の真面目なコラムをお届けしました。

2019年も残すところあとわずかですね。このブログも残すところ2回となりました。

新年へ向けて、志高く進んでいきましょう!


では、また来週!!


押忍

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