みなさんこんにちは。管理人です。
今日は、師範より全国大会のレポートが届きましたので、皆様にご紹介致します。
今回は試合という場を通じた空手"道"の人格形成というお話です。
道場生だけでなく、これから空手を始めようという子供たちや、その親御様にとっても、武道がただの"習い事"とは何かが違うという事を感じ取って頂ければ幸いです。
それでは参りましょう。
こんにちは!尚志館師範の田中です。
先週 8月4日(土)・5日(日)に仙台で開催されました、(公社)日本空手協会 文部科学大臣杯 第61回 小学生・中学生全国空手道選手権大会に行って参りました。
会場では、この夏の全国大会のために蓄えてきた選手達の心技体がギラギラしていて、表情もキラキラしていました!最高!!
やはり! 試合《試し合い》で大切なことは、試合に出場したことによって、先々の人生や人格に役立つ収穫があることが本当に大切ですね。
勝ち数で収穫率が上がるのか ・・・そうではない。 そうなると1回戦終了後には、半数が無価値になってしまいます。
1回戦で負けても、正々堂々と戦い、全力を出し、相手にも尊敬の念を抱き、その結果から 先に繋がる考えや行動が取れる姿は美しく、負けを勝ち以上の価値ある尊いものに変えられます。
これこそが私が想う、
【敗者(賢者)の美学】です。
ですから、負けた時こそが人格向上のチャンスですね。1回戦で半数がチャンスを与えられているのです。ある意味試されているともいいますね(^.^)
しかし、負けて 投げやりで破壊的な心になりますと、それは『敗者』ではなく、【敗北者】になってしまいます。
(敗北の北は方角ではなく、人と人が背を向けあっているカタチを表しており、あらゆるものからの『逃げ』を表します)
試合でも日常でもそうですが、思い通りにいかない結果から逃げずに、そこから何かを学び、先に繋げてゆけることは、道理に通じた立派な賢者です。
大きな目標を達成することも大切です。
でも、その目標の道のりで気づけたことや得れたことは心のゆとりとなり、そしてその道のりで出逢えた人間関係こそが一番美しい。
その【美しさ】こそが、皆 それぞれの先の人生を豊かにしてくれます。
どんな状況でも、【美しさ】は常に我々のそばに居てくれていることを見失わないようにしたいものですね(^-^)
では、最後に今回の全国大会でグッ!!っときたシーンを伝えさせてもらいます。
空手道は『礼に始まり礼に終わる』ですね。試合ではコートから出る時にも必ず一礼をしますが、負けた選手が一礼をしないで戻ってしまうケースがよくあります。
そんな中、一礼をしなかった選手の監督でもない、別のC県の監督が5メートルほど離れた場所から すり足で駆け寄り、その選手にしっかりと一礼をするようにと声を掛け、選手はその場に戻り、サッと丁寧に一礼をしました。
とても 美しいシーンでした。
勝つことばかりだけでなく、こんな心を持った監督(指導者)が増えることが、空手道《習い事》の意味を深め、子供たちの人生を明るく、豊かにするんだなぁと強く想いました。
素晴らしく、 美しい 全国大会でした(^-^) 押忍
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