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執筆者の写真尚志館管理人

尚志館の稽古

更新日:2018年11月19日

みなさんこんばんは。管理人です。


さて今週は8月も終わりということで、夏休み特別企画『尚志館稽古のすべて:色帯稽古編』をお伝えします。

本当はこれから入門を検討するみんなに読んでもらいたいけど、まだ夏休みの自由研究を終えていないキッズ達の為にも写真を多めにしたから、毎年8月末にまとめて宿題をやるという諸君には是非とも参考にして欲しい。


という事で早速行ってみましょう。

 

まずは軽く準備運動を済ませたら綺麗に整列し、正座での黙想で心身を整え、礼をする事から始まります。この礼は道場によって色々バリエーションがありますが、尚志館では「神棚」「師範」「道場生同士」への3回行います。

準備体操
オジサマ方にとって準備運動は大事

神棚はどこにあるの・・・?ですって?確かにここは中学校の格技室なので神棚は置いてありませんが、尚志館の神棚はちゃんと師範のご自宅にあるのです。

なので、神棚の代わりに祭壇に向かって一礼します。

ちなみにこの神棚は意外なシーンでも活躍しています。皆さんが取得された黒帯も、仕上がるとまずはここに奉られ、清められた後に手渡されているらしいです。

一礼
先生に礼!(ヤダ・・・ブレブレ)

黙想と一礼で心と身体を整えたら、いよいよ稽古本番です。


まずは基本稽古から。

その場突きで握りと引き手、技のコースをしっかり確かめた後は、移動基本で運足を混ぜながら、基本的な手足の使い方を身体に覚え込ませていきます。

ちなみに基本と名前は付いていますが、管理人的にはこれが一番キツイです。

松濤館の空手はダイナミックとよく言われますが、その理由の一つが深く落とした腰と歩幅の広い運足です。やってみると分かりますが、腰を落として大きな歩幅で移動するというのは、かなり足腰にきます。しかも空手は踵を浮かさずに摺り足で運足をしますが、これが現代人の普通の歩き方とは明らかに体の使い方が異なるので、入門したての方はこれが終わった時点で太腿がパンパンになります。


ですが、こういう姿勢で普段稽古を重ねることで足腰が強くなり、本番の組手でもステップし易い姿勢にした時により素早い動きが可能になるとともに、相手の攻撃でもバランスを崩しにくい体幹を作れる訳です。


こうして目一杯下半身を虐めた後は、形稽古です。

稽古する形は日によって違いますが、松濤館流の基本である太極または平安の初段が選ばれる事が多いです。

これには参加している生徒の帯色に合わせている事もあると思いますが、各形にはその形を演じるのに必要な習得すべき技術があります。

だからこそ帯色に合わせて難易度の高い形を覚えていく訳ですが、先に挙げた2つの形は、太極は下段払いと追い突き、平安初段はそれに揚げ受けと手刀受けが加わるという非常にシンプルな技で構成されています。

基本稽古ではこれらの技を直線的な運足で稽古をしますが、形には転回が加わりますので、様々な動きの中でもバランスを保って正しく体重移動をし、攻防の技を繰り出していくおさらいをしていきます。

尚、管理人はこの辺りで生命の危機を感じ、臨時の給水と称した戦線離脱をします。

なので写真多め。(ノ´∀`*)アチャー


ちなみにこの日は審査まであと2週間という事もあるので、審査の内容に沿って基本と形を一通り順番にこなしていきました。


この後、時間が残れば組手の稽古を行います。

組手にはお互いが出す技を宣言する約束組手と互いが自由に攻防する自由組手がありますが、基本的には約束組手がメインです。

約束組手も習得順に「五本組手」「基本一本組手」「自由一本組手」とありますが、普段は概ね五本または基本一本を行います。

これもやってみると分かりますが、移動基本では出来た筈の運足が、いざ相手を置くと恐怖心から崩れてしまうという事がよくあります。運足が不安定になってしまうと、自由組手で容易に転ばされてしまったり、連続的な攻撃を避け切れなかったりするので、これらの稽古で相手を置いても正しく運足できる事と、攻撃側は寸前で極める間合いを学んでいきます。

黒帯と一般部(大人)はこの猛暑の中で打ち込みをします・・・。元気だなぁ・・・。



こうして稽古を終えたら、始まり同様に整理体操で頑張った身体に感謝をし、最後も正座からの黙想で心を鎮めて3回の礼をして稽古は終了です。

ちなみに終わりの礼の際には、全員で道場訓の斉唱と号令係を務めてくれた子と師範からそれぞれ有り難~い一言があります。

(師範からの一言は痺れない正座を身に付ける為にやや長めの仕様)

道場訓
一、人格完成に努める事

帰る前には身体だけではなく、お世話になった道場にも感謝の気持ちを込めて雑巾掛けをしましょう!

雑巾がけ
この床、乾くと滑るくせに、濡れた雑巾だと全く滑らないので、雑巾がけし辛いったらないです。

 

そしてこのあと大人たちは猛暑の中、再来月の試合へ向けて更に1時間ほど慣れない団体形の稽古に励むのでした・・・

今日は特別にその稽古動画も載せちゃいましょう!

でも特に加工はしてないから、Wi-Fi以外で見る時は通信料に注意だぜ!

まだ順番を覚えながらなので、ぎこちないのは御愛嬌。さてこれが1カ月でどこまで行くかお楽しみに!!

※この動画はYoutubeにUploadしてますが、限定公開にしてあるのでご安心を。

 

番外編


この日の稽古には本牧支部から小栗優馬くんが出稽古に来てくれました。

小栗優馬くん
よっ!ハマのヒーロー!!

彼は先日開催された全国大会に於いて小学4年生の部で見事2位に輝きました。

しかも翌日に開催された全空連の全国大会でもベスト16に入ったそうです。

全国2位と一緒に稽古ができるなんてなかなかないですよね。


では、そんな彼の形を特別に公開したいと思います!

技もさることながら目付(≒目線)が素晴らしいですよね~。所謂「魅せる」形ってこういうのを言うんでしょう。

オジサンもこういう形が打てる大人になりたいです。

(その前に稽古でバテない身体作りが先か・・・)


それでは茶黒帯稽古編が書かれるかは未定ですが、また来週お会いしましょう!!


押忍

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