top of page
執筆者の写真尚志館管理人

時代との精神バランス

皆さん、 こんにちは。師範の田中です。

小林先生のシンプルの中にも力強さと説得力のあるブログは既に読まれましたでしょうか。

『時代が変わって、ある意味で現代の方が緊張した生活を過ごしているのかもしれない。ここで、空手道が役に立つのだ。 』

これは、小林先生がこの尚志館ブログ内の【道】で書かれていたお言葉です。

私も賛同です。

『 時代が変わって、、、緊張した生活 』という点には大きく2つあります。

まず一つは、物質万能時代になり、目に見える《モノとカネ》が重視され、目に見えない《心》の大切な部分がおろそかになり、いつまで経っても充実や安定を得られないこと。

もう一つは、技術(物)の進歩や発展と引き換えに、便利に頼りすぎて人間として大切なこと《能力》が失いつつあること。 (思考力・会話力・書くこと・方向感覚・記憶力・待つエネルギー・委ねる心・足るを知る心など)

この2つが当たり前のように生活習慣の軸になると、「愛情」「友情」「神仏」「信頼」など、人として生きていく上での大切なことを見失い、刹那的な喜びを求めて生きる安易な生き方になり、【本当の充実】から遠ざかる一方となります。

これが、小林先生が言われる『緊張した生活』です。(きっと)

では、【本当の充実】とは何か?

簡単ですね。

時代がどう変わろうとも、人間の本質は変わることはありません。 命を授かり この世に生まれて来たのだから、誰しもが善きことを追求して、後世に価値あるものを残し、『永遠性』を残したいのが人間です。

『永遠性』と言うのは、大それたことではなく、誰かのお役に立てる【利他の心】でもあります。

*人に喜びを与えれることが、自己の存在価値の安定感となる。

この『永遠性(利他の心)』を想うことができ、気づいたことを少しでも行動に変えてゆけば、おのずと日々の緊張はほぐれ、満足も充実も安定も得れます 、、、得れますと言いうか、満足も充実も安定も自分にあることに気づきます。 ですから、人は一瞬にして幸せになれるのです。日本で生活している【日本人】ですから。

ただ、日常でそういう心に方向転換しようとしても、これまた 物質万能《モノ&カネ》や目に見える部分《世間体や欲など》が心に容赦なくチョッカイ出してきますよね。

ここで、 空手道が役に立つのです。

武道を修練することにより、本能を抑えるチカラを養い、心の中に理性《ゆとり》が入ってくる隙間を生み出すように励むのです。

*本能に支配されないように、非日常の空間《養いの場》を設けるのです。

日本の宝である、四季《春夏秋冬》の中で自己を律し、人を尊重し、空手道で学ぶことや気づくことが、社会貢献に繋がり、人と人を繋げ、時代と時代が繋がり 巡りめぐって、後世に価値ある本質【日本人の美しさ】が受け繋がれて行くと私は信じています。


正座黙想
正座とは相手に敬意を表し、自己の心身を整える作法の一つである

道場にて子供たちや大人たちが同じ空間で、履き物を揃え、裸足になり、正座黙想し、心技体を正し、自己を信じて技を磨き、雑巾掛けをし、稽古後には仲間と充実ある笑顔を交わしている姿は本当に美しい。

それぞれに、希望があること、笑顔があること、家族や仲間への勇気づけがあること、これらも社会貢献【利他の心】の大きな安定の一つですね(^-^)


押忍

閲覧数:111回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page