みなさんこんにちは!管理人です。
先週の昇段審査会で2019年の空手イベントもひと段落し、尚志館としても公式行事は終了した為、管理人にとっては記事を書く上で辛い3週間がやってまいりました。(笑)
しかも今年の昇段審査は1日開催という事で丸々1か月余ってしまい、カレンダーの日取りの悪さを思わず恨みたくなるレベルの退屈さですが、道場で学ぶ子供たちは、寒さにも負けず元気一杯です。
昨日の稽古でも、ボランティア空手から大盛況。やけに白帯が多いなぁ・・・と思って数えてみたら、ナント大人子ども合わせて13人もの白帯の方々が稽古をされていました。
白帯と言っても無級・10級・9級の3段階があるのでそれなりの人数にはなりますが、将来の道場を支えていく人たちが多いという事は、血の入れ替えが程よくされているという意味でも、非常に喜ばしい事だと思います。
という事で、毎年この時期は師範もお仕事の都合で稽古をお休みされ、代わりに小林先生や田嶌先生による稽古が行われる訳ですが、昇段審査も終わり、有段者は次の目標を定め、有級者は1月の審査へ向けて本格的に対策をするべく、基本をシッカリ見直すいい時期でもあります。寒さに負けずに稽古に励みましょう!
さて、前置きはこのくらいにして、今週のトピックは、管理人が最近買ったモノのご紹介です。決してC.ロナウドのような腹筋を目指してSIXPADを買ったわけでもなく、大掃除に備えてdysonの掃除機を買った訳でもありません。
まぁ、どっちもお金があったら欲しいですけどね。
じゃあ、何を買ったかと言えば、それはこちら!
ジャン!
それはベスト空手。ブログのサムネイルでもう見えちゃってましたよね。
空手道場のブログですから。空手に関する買い物に決まってます。
これを見て、
『おお、まだこれ売ってたんだぁー!!』
と感心する人、
『うわぁ・・・こんなのまで買ってどこまで空手好きなんだよ・・・』
と呆れる方、
『オイ、全巻揃ってねーじゃねーか!』
と通なツッコミを入れる方、様々だと思いますが、そもそもこれがどんなモノかを知らない方々にちょっとだけ紹介しておくと、要は空手のテキストです。
協会からは形の教本を始め、幾つかの指導書が発行されていますが、基本的に書店には並んでおらず、総本部に行かないと普通は買えない品々です。
それに対してこれは、週刊ベースボールや週刊プロレスでお馴染みの、ベースボールマガジン社が、初代主席師範の中山先生の監修の下、空手のテキストとして発行されたものです。
世界7か国で翻訳され、世の武道家たちに最も愛された空手の指導書の一つです。
ベスト空手は、
『 総合編 ベスト空手』
『ベスト空手2基礎編』
『組手 1ベスト空手』
『組手2ベスト空手』
『平安・鉄騎 ベスト空手(5巻)』
『抜塞・観空 ベスト空手(6巻)』
『十手・半月・燕飛 ベスト空手(7巻)』
『岩鶴・慈恩 ベスト空手(8巻)』
『抜塞小・観空小・珍手 ベスト空手(9巻)』
『雲手・壮鎮・二十四歩 ベスト空手(10巻)』
『五十四歩大・五十四歩小・明鏡 ベスト空手(11巻)』
の全11巻で構成されていますが、中山先生がご存命の頃の発行ですから、当然ですが既に絶版です。絶版となると、既に在庫が無いものや、とんでもないプレミアが付いているものがあります。
という事で今買おうと思う全巻コンプリートはかなり苦労する為、今回は形に絞って管理人が買ったのが写真の品々です。
よく見ると平安形と鉄騎を扱っている5巻が無いですが、それは5巻は管理人が妻にナイショで買うにはあまりにも高すぎるプレミア価格だったので、涙を呑んで我慢したからです。
中身はと言うと・・・こんな感じ。
ふんだんに写真を用いて解説がされています。
形教本は文字がメインなので、近年では動画があるとはいえ、こういった写真入りの解説があると、形を覚えるのに非常に便利です。
ね、分かりやすいでしょ?
最近はこれを見ながらイメージトレーニングをして、家の庭や廊下、果てはオフィスの会議室などで、コッソリ稽古をしています。
買える本ではありますが、買うのも一苦労な本なので、黒帯を取って色々な形にチャレンジしたいという方が居たらお貸ししますので、道場で管理人まで言ってください。
ところで、写真では見難いですが、6巻~11巻では平安と鉄騎を除く全ての形を紹介しているものの、数えてみると16種類しか形がありません。
平安5種と鉄騎3種の8つを合わせても24種です。
現在松濤館で制定されている形は全部で25種。さてベスト空手で扱っていない形は何でしょうか?
皆さん分かりますよね?
慈陰じゃないですよ。慈陰は現在の協会の形には含まれていないです。
正解は"王冠"です。形教本には載っているのに何で無いのかは管理人も調べてみたものの分かりませんでした。ご存知の方がいたら、是非管理人に教えて下さい。
あと、ベスト空手は形教本よりも早く発行されているので、少し古い部分があります。
例えば珍手の第9挙動。
写真では序盤の縦猿臂で1回目の気合を入れていますが、現在の形教本では28挙動目の両挟み突きで気合を入れます。
これらは誤植ではなく、二代目主席師範の杉浦先生が、形教本の制作にあたり見直した際の変化点だと思いますが、こういう差もあるので、形教本も併せて読むことをお勧めします。
ちなみにこれは多分完全な誤植というか撮影ミス。
写真は基本的に前と横からの2方向で撮影していますが、上と下の写真で4枚目の手刀回し打ちの左手の位置が全く違います。多分、これは1回の撮影で2方向から撮るのではなく、2回に分けて、しかも一連の形の流れの中で撮影するのではなく、1挙動ずつ分けて撮影しているのかも知れませんね。
まぁ、昭和の本ですからこういうのもご愛嬌ですね。
という事で、今週は管理人が購入したベスト空手のご紹介でした。
全巻コンプリートしたら、また記事にでもしようと思います。まぁ無理でしょうけど。
それでは今週はこの辺で。来週またお会いしましょう!
押忍
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