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執筆者の写真尚志館管理人

緊急事態宣言 その後



7都府県への非常事態宣言の発令から1週間、いかがお過ごしでしょうか。

管理人は普段からテレワークを活用していましたが、それでも毎日家にいる事の違和感を感じざるを得ませんし、稽古も無いので土日の運動量も減って運動不足に悩んでいます。

オフィスだと会議や食事などで席を立つ機会もありますが、家だと回数も距離も減ってしまい、腰痛や肩こりが激しくて困りますよね。


とは言え今は緊急事態。いつTVをつけても話題はコロナばかりで参ってしまいますが、例え退屈でも"Stay Home"を心掛け、身の回りの大事な人を守りましょう。


そんな中、ニュースではコロナ疎開とばかりに、郊外へ出て遊びに行く人たちのニュースも取り上げられています。ずっと家の中に籠っていて憂鬱になってしまう気持ちは分かりますが、『なぜ外出自粛と言われているのか』を考え、本末転倒な行動は控えて欲しいものです。この我慢を早く終わらせるためにも、一人一人の心掛けが大事です。


そして今週は道場の子供たちにとっても残念なお知らせがありましたね。

この日へ向けて日頃の稽古を頑張って来たであろう全国大会が中止となってしまいました。

ですが、稽古は継続が大事です。

小さな子供たちに分かってほしいと言っても難しいかも知れませんが、稽古は試合の為だけに行うのではありませんし、試合が最終目的でもありません。

大会の開会式ではよく「日頃の稽古の成果を存分に発揮して・・・」と言われますよね。

大会がゴールではなく、長い空手道生活における中間の成果発表の場だと思って、また気持ちを新たに稽古を続けていきましょう。


空手のブログで空手に触れないのも何ですので、以前にも紹介した松濤館二十訓を改めてここで紹介しておこうと思います。道場では空手協会の道場訓を唱えているので、余り認識は無いかもしれませんが、松濤館流に属する我々にとっては、道場訓同様に船越義珍翁の遺した空手道の道標として、こんな時だからこそ心に留めて頂けると幸いです。



  1. 空手道は礼に始まり礼に終る事を忘るな

  2. 空手に先手なし

  3. 空手は義の補け

  4. 先づ自己を知れ而して他を知れ

  5. 技術より心術

  6. 心は放たん事を要す

  7. 禍は懈怠に生ず

  8. 道場のみの空手と思ふな

  9. 空手の修業は一生である

  10. 凡ゆるものを空手化せよ其処に妙味あり

  11. 空手は湯の如し絶えず熱度を与えざれば元の水に還る

  12. 勝つ考は持つな負けぬ考は必要

  13. 敵に因って轉化せよ

  14. 戦は虚実の操縦如何に在り

  15. 人の手足を剣と思へ

  16. 男子門を出づれば百万の敵あり

  17. 構は初心者に後は自然体

  18. 形は正しく実戦は別物

  19. 力の強弱体の伸縮技の緩急を忘るな

  20. 常に思念工夫せよ



どれも大事ですが、今回のテーマに沿って敢えて話をするならば、

  • 道場のみの空手と思ふな

  • 空手の修業は一生である

  • 凡ゆるものを空手化せよ其処に妙味あり

  • 空手は湯の如し絶えず熱度を与えざれば元の水に還る

  • 常に思念工夫せよ

辺りが分かりやすいでしょうか。


例え道場が開いてなくとも、一時的に師範の指導が頂けなくとも、道場だけが稽古では無いですし、自分自身の創意工夫で身の回りの事柄を空手に結び付けて稽古を続けることが空手道であり、その稽古を緩めてしまえば、あっという間に衰えてしまうという事です。


県大会や全国大会は無くなってしまいましたが、今年の大会が全て無くなったわけではありません。普段の合同での稽古が無い今こそ、ここでどれだけ創意工夫をして稽古が出来るかが周りと差をつけるチャンスだと思って、コロナウィルスの鎮静化を待ちましょう。


管理人も道場に行けずに毎日悶々とした日々を過ごしていますが、その分気が付くと立ち方のチェックをしたり、ただエレベーターで立ってるだけなのに重心の位置を気にしてみたり・・・と何かできることは無いかと探す日々です。

もっとも子供たちと違って根本的な運動量が足りていないので、稽古が再開された時にスタミナが持つかどうかは心配ですが・・・。


では、少なくともGW明けまで厳しい日々が続きますが、下を向くことなく前を向いて新生活の始まりを心待ちにしましょう!


今週のカバー写真は、新年稽古始めの締めの写真を拝借しました。

またこんな風にみんなで集まって楽しく稽古が出来るよう、管理人も皆さんと会える日を楽しみにしています!


押忍

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